3. どんな人たちに読んで欲しいか?
司会
では、今回立ち上げるリレーエッセイ『コンクリートと私』を、どういう人たちに読んでほしいかっていうのを伺いたいと思います。まず支部長から、どういう人たちに『コンクリートと私』を読んでほしいと思っておられるでしょう。
支部長
会員に限らず、お父さんお母さん、学生、子ども、広く世の中の市民の方々にも読んでいただきたい。その中の1人でも2人でも、「コンクリートってこれだけ社会の役に立っているんだ」とか、あるいは、「コンクリートって面白い」、「じゃあ自分も少しコンクリートを勉強してみようか」、そういうふうな人たちが1人でも2人でも出てくればいいと思っています。
現状の近畿支部の一番の課題は、会員の減少です。そういう支部を何とかしなきゃいけない、そのためにも大きなツールであるホームページを刷新しなければいけないというのが、もともとの課題です。
平成22年4月に公益社団法人になってから、公益目的事業っていうことで、会員だけではなくて、社会とか市民の方が、いかにコンクリートを受け入れてくれるかっていうのも、JCIにとっては非常に大きな課題です。
会員が減少傾向にあると言いましたが、会員を退会しようと思っていた人が、これを読んで元気になって、やめなかったということにも繋がればいいと思います。ですから想定している読者っていうのは、会員、市民、全ての方に読んでいただきたいし、読んで元気になって欲しいなと、こんな気がしています。
司会
例えば、お母さんに相談したら反対されたっていう話も聞いたりしますが、『コンクリートと私』のエッセイを読んでいただくことで、そういうこともなくなるかもしれませんね。ここで、こういうふうに頑張っている人たちが居るんだよっていうことで、理解がより深まるかもしれませんね。
支部長
そうですね。
司会
T先生は『コンクリートと私』を創起いただいた方なんですが、どういう方に読んでいただきたいと思っておられますか。
T女史
私も支部長と一緒で、できるだけ広く多くの人に読んでいただきたいと思います。特に私は学校に居るので、学生たちが、仕事をするっていうのはどういうことなのか、学校で勉強することだけが勉強ではなくて、社会に出てもいろいろな経験から学ぶことや、新しい技術開発し続ける必要があることを知るという意味でも、多くの学生さんにも読んでほしと思っています。
書き手としては、人を育てるという視点も含めたエッセイをお願いすることになると思うので、自分たちが知っていれば良かったなって思うことを伝えていく場になればと思います。
司会
学生さんに読んでいただきたいという話なんですけど、私は建築のほうなので、女子学生がうちの学科では30パーセントくらい居ます。建築では、構造分野以外にも、デザインとか環境分野もありますが、構造分野の研究室でコンクリートをやっている女子学生たちも居ます。そういう女性たちにも、ぜひ読んでもらいたいなと私は思っています。より多くの女性がコンクリートに興味を持ってもらえればいいなと。
セメントを扱う会社にはどの程度の女性社員の方がおられるか分からないんですが、Nさんはどういう方に読んでもらえれば、と思われますか?
N氏
先程の受け入れる側もとまどっているという話に対して、とまどわれている側はこう思っているんだとか、あるいは困ってこう悩んだよっていう経験を、男性側にも読んでほしいと思います。
司会
お互いにとまどっていると、両方が遠慮してなかなかコミュニケーションが図れないかもしれませんが、こういう媒体を通して、お互いが考えていることが理解できれば、男女両方にとって、より働きやすい環境が形成できるということにつながるかもしれませんね。
リレーエッセイ『コンクリートと私』をいろんな方に読んでいただきたい。会員は勿論、会員以外の一般の人たち、それから女性だけでなく、男性の方にも広く読んでもらいたいということです。
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